D.O.G's blog

弱い犬ほどよく吠える説

ファッションをつまらなくするMB氏

どうもこんにちはリョウマツモトです。

皆さんは子供のころに外で跳び回って遊んだりしたことがあるでしょうか?家に籠ってゲームに没頭していたタイプですか?それとも遊んでる暇があったら勉強していたタイプですか?

ちなみに僕は結構外で跳び回って遊んでいたタイプです。ゲームとかもしてたけど。まあ間違いなく勉強タイプではなかったですね笑

 

そんな「跳び回る系キッズ」だった方には共感していただけるかもしれませんが、そうやって遊んでいるうちになんか自然発生的に新しい遊び・ゲームが出来上がることってなかったですか?色々な遊びの要素が混ぜ混ぜになった自分たちだけのオリジナルの遊びです。

僕にはこういう思い出が結構あって、大きな滑り台の中央に入ったひび割れを境目にした「天国と地獄」とかいう大層な名前の遊びをしていたのが思い出されます。ルールの詳細などは覚えていませんが、休み時間になればみんながその滑り台に集まって「てんじご(天国と地獄の略称)やろうぜ!」って夢中になっていたのを思い出します。懐かしい。

でもこういうオリジナルの遊びってどういうわけかだんだんつまらなくなって必ず消滅してしまうんですよね。なぜでしょう?

僕には一つ明確な理由があると思っています。それは「ルール」です。自然にできてしまったような遊びですからもちろん最初はルールなんてほとんどないわけです。

ところが遊んでいるうちに辻褄が合わないところや、曖昧なところをはっきりさせるためにどんどんルールの数が増え、そしてそのルールも厳格化していっちゃうんですね。こうなってくると、当初はあったいい意味での「余白」が消えてしまい、結局窮屈になってきてしまう。自由だからよかったのに、ルールができればできるほど自らその自由を奪ってしまっているわけです。それで結局「つまらね」ってなってその遊びは寿命を迎える。

ルールって大切だけど、物事をつまらなくさせる要因でもあったりするわけです。

メンズバイヤーMB氏

それでは本題に入ります。上の話は一旦忘れてください。一旦です。

さていきなりですが、皆さんはメンズバイヤーのMB氏をご存知でしょうか。もしご存知でなかったら、詳しい経歴などについては皆さん各自でお調べください。笑

まあ簡単に彼がやっていることを説明すると、「ファッションにロジックを持ち込んだ」ということです。

「何と何を合わせればいいんだ?」「どうしたらオシャレになれるんだ?」「どのブランドがいいんだ?」「トレンドってなんだ?」、、、みたいな世の男性の悩みを解決すべくファッションの教科書を出したり、講演をしたり、メルマガを配信したりしています。感覚やセンスによって左右されるファッションの領域に誰でも応用可能な論理を打ち立てようとしている人ですね。彼のロジックに従えば誰でもお金をかけずに最速で「オシャレ」になれるそうです。つまり服好きでもない普通の人が、ダサくならないための指南をしているわけです。

これが上で述べたような悩みを抱える男性にウケたようで本なんかも結構売れて、とうとうオリジナルで商品までプロデュースしているそう。すげーな。

やり方も相当うまいんですよ。ファッションを恋愛なんかと絡めて語るもんだから、世の男性諸君は「これを実践したらモテるのでは?」といった期待を勝手に抱く。そりゃ支持されるよね。

僕思うんですけど、彼は生粋の服バカというよりはビジネスマンですね。それもやり手のビジネスマンですよ。服が好きで、とかではなく彼にとってファッションはあくまでビジネスの手段にしかすぎないのではないかなと思います。実際彼の本も商品も売れているようですしね。金を掘り当てにいく者にスコップを売る商売です。

ファッションにルールはない 

そんなMB氏が残した功績はもしかしたら大きいのかもしれません。論理的にオシャレになれるんですからね。ただその一方で、本来無いはずのルールが生まれてしまった。そしてこれは同時に「ルール違反も生まれてしまった」ということです。

そしてこのルールの拡散の仕方もよろしくない。

MB氏のルールを知った人々は、その人の心の中にMB氏の理論に基づいた「正解」が出来上がるわけです。そしてそういう人々が次にすることと言えば、自分の中の正義を人に押し付けることです。「これが正解だ!!」と。

そしてそういう人が増え、その「正解」が世の中に蔓延すると、本来自分の好きなものを好きなように着て楽しんでいたはずの人が肩身の狭い思いをするわけです。

「みんなにおかしいと言われる。俺っておかしいのか。。?」みたいな。

そのルールを知って・実践してハッピーなのは、そのルールを信じている人たちだけになってくるんですよね。なんか宗教みたいになってきましたね。

本来「人それぞれ」として存在していた余白が消えて行くわけです。結果つまらなくなる。冒頭の例と同じ原理です。

まあつまり何が言いたいかというと、ファッションにルールなんかねえ!ということです。自由に楽しむことが大事です。

って以前の記事と内容が被ってきてしまった笑

ryozenshu.hatenablog.com

まあ同じ人間がいうことだから仕方ないよね。お許しください。それだけ本心から話しているということですよ!

ではまた。